気温
気温に関して、人間の感覚は 意外に曖昧です。
ですから、その感覚だけに頼ると 自分の身を守れない場合があります。
なるべく客観的な指標を 目安にした方がいいです。
そこで、熱中症を防ぐ 1つ目のポイントは、 気温を過小評価しないことに なります。
天気予報で、「今日は何度です」と 報道されたり、最近はスマホなどでも、 すぐに気温が分かるようになっています。
しかし、実は 気温は過小評価されがちです。 その理由の前に、まず、 気温の測り方を おさらいしてみましょう。
気温は、風通しと 日当たりの良い場所で、 電気式温度計を用いて、 芝生の地上1.5メートルの *で観測されます。
この電気式温度計は、 直射日光に当たらないように 通風筒の中に格納されています。
昔は、百葉箱というものがありましたが、 どちらも、陽の当たらない箱の中で、 しかも風通しのいい状態で 気温を測るということです。
つまり、報道されている気温は、 日陰で風通しの良い場所の 温度になるわけです。
ところが、私たちが 熱中症になるような場所の多くは、 日なたになります。
日なたの温度は、 報道されている気温よりも はるかに高いのです。
たとえば、今日の気温が 36度と報道された時は、 日なたの温度は40度以上にも なっている可能性があります。
そのような場所に 長時間いるのは危険です。 ですから、報道されている気温が 大したことないなどと思わず、 注意を払うようにしましょう。