「釜山港へ帰れ」の歌い方
【プロローグ】
韓国の歌手が北朝鮮で公演を行うようです(以下記事)。
『北朝鮮の首都・平壌で行う韓国芸術団公演を準備するための南北実務者協議が20日、
板門店の北朝鮮側地域にある「統一閣」で開かれ、韓国が歌手ら約160人で構成する
芸術団を3月31日〜4月3日に北朝鮮に派遣することで合意した。
ヒット曲「釜山港へ帰れ」で知られる歌手チョー・ヨンピルさんやK−POPグループ
「少女時代」のソヒョンさんが含まれる。』(抜粋:毎日新聞)
…チョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」、懐かしくなってネット動画で聞いてみました。
【釜山港へ帰れ】
椿咲く春なのに あなたは帰らない
たたずむ釜山港(プサンハン)に 涙の雨が降る
あついその胸に 顔うずめて も一度幸せ 噛みしめたいのよ
トラワヨ プサンハンへ 逢いたい あなた
行きたくてたまらない あなたのいる街へ
さまよう釜山港は 霧笛が胸を刺す
きっと伝えてよ カモメさん いまも信じて 耐えてるあたしを
トラワヨ プサンハンへ 逢いたい あなた
【トラワヨ プサンハンへ とは?】
韓国語はわからないので、ネットで色々調べてみました…
この韓国語の歌詞「トラワヨ」は、「帰る」という意味だそうです。
なので、「(私が)帰ってきます」とも考えられるけれど、詩全体の流れをくみ取ると、
「(恋人に)帰ってきてください」が妥当だということになります。
次に「プサンハン」。これは勿論「釜山港」。
ここまでは、想像でもわかることなので、
トラワヨ〜(帰ってきて「よ」〜) プサンハンヘ〜(釜山港「へ」〜)♪
って気持ちで歌うのが曲のタイトルから言っても、自然って感じがしていました。
この場合の「ヘ」は日本語の助詞(〜へ)なんで、発音は当然「エ」ですね。
…ところが、ネットで調べて行くと、意外なことがわかりました。
実は「プサンハンへ」までが韓国語だというのです。で、意味は同じく「釜山港へ」。
で、発音はというと、ハン以降は、
「ハngエ(鼻濁音+エ」(hang-e)ということだそうです。
これは、ハンへに近いハンエだということのようです(⇒一体、どっちなんやねん!)
そこで、Youtubeでチョー・ヨンピルさんの歌をもう一度じっくり聞いてみました。
(日本人の渥美二郎さんの歌だと、今回の調査では意味がないんでね(笑))
…僕の耳では「プサンハンヘ」ではなく「プサンハンエ」に聞こえました。
さて、皆さんにはどう聞こえるでしょうか?
ちなみに、カラオケの字幕ではほとんど「プサンハンへ」と書いており(僕の知る限り)、
テレビの字幕等では「プサンハンエ」と書かれているものもネットで見つけました。
【結論】
「プサンハンへ」を歌う場合は、「ヘ」ではなく「エ」と歌った方がいいみたい。
「ヘ」と歌うと「日本語の読み方も知らないバカな奴だ」と思われる可能性もあるし(笑)
…今回の日記いかがでしたか?
読んでいただいた方は、もう釜山港「に」帰れという記憶違いはしなくなるでしょう(笑)